ずっと好きだったんだぜ知らなかったろなんて今輪の際の言葉じゃないだろ。馬鹿野郎と答えると血塗れの手が伸ばされて頭が引き寄せられた。重なった口唇はもう既に冷たい。死に行く馬鹿の戯れ言だ忘れろなんて言われても深く胸に突き刺さったお前の満足そうな笑みは棘となってずっと残るに決まってる。
    #お題アンケ https://shindanmaker.com/601337 『1.そんなの、ずるい』


    その一騎が戦線に現れた瞬間風が変わった。生温い南風から血も凍る北風に。白馬から真紅の鎧が降り立つ。彼女はまさに女神か戦乙女のように向こうにとっては勝利の象徴なのだろう。だがその凍えた眼差しは死神だ。こりゃしんどいなと柄を握り直す。
    青色狂気(お題bot) @odai_mzekaki『彼女が立っている場所が戦場になる』


    物心ついてからある時期を迎えると肺腑だか胃の奥だかからせり上がる花弁を嘔吐する病に悩まされている。流動物ではないから喉に貼り付いて上手く吐き出せないのだ。噎せる度ひらひら舞う薄紅色を君は綺麗と言うけれど芽吹いた命を憎悪しか出来ない。
    創作お題bot @asama_sousaku『嘔吐される花に噎せてばかりいる』


    貴方に唆されなくても私はきっとあの実を食べていた。だって何でも自由にしていいと言ったあの人が唯一口にしてはならないと念押しした果実が、どんな味か興味深いじゃない。無知なままでいるより楽園を追われても、その禁断の甘さを知りたかったの。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『イヴの愛しき失楽園』


    俺は全ての命を等しく愛しいと思っている。そう言えば必ず誰もが失笑する。暗殺者として闇に生き数多の命を奪って何の戯言だと謗る。が、そうでなければ誰が斬られたことすら気付かぬ腕を披露しようか。そして俺は今日も有りっ丈優しく刃を振るう。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『刀身に愛を込めて』


    宛てもない信号を送り続けている。SOS誰か僕を助けて。広い世界にその声は届かない。響く前にかき消えてよりいっそうの孤独が心を蝕んで行く。窓の外は全てが灰色だ。街のビルも蠢くかつてはヒトだったものも。混ざれば楽なことは知っているけど。
    白黒アイロニ(お題bot) @odai_bot01『ロンリーロンリー、SOS。』


    無邪気に触れて来る手に私がどれだけ理性をかき集めて立派な大人の仮面を被っているかなんて君は想像したこともないだろう。けれどその可憐な笑顔を涙で歪めるなんてことは例え己でも許せなくて未だに私は無害な隣のお兄さんの席をキープしている。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『理性のために欲を捨てました』


    君が泣く度に息が止まりそうな程の歓喜を覚える。懇願し罵倒し哀願し声の限り言葉の限りに僕を拒絶する君の涙は世界中のどんな宝石よりも美しい。一所に集めて満たしておけるならバスタブがいいかな。僕のために流した滴で溺死なんて最高じゃないか。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『君の涙に溺れてしまいたい』


    さようならつまらない人と手を振って彼女は楽園を後にした。罪に塗れて魂が汚れようと『人間』として生きることを知った彼女には綺麗な平穏なだけの世界など色を持たない地獄と変わらなかったのだろう。後を追うなら僕も禁断の実を食べねばならない。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『イブは還らない』


    泣いてもいいんじゃないですか。数時間前に不倫の精算らしきことを宣った駄目男を蹴り出してから飲んだくれていた彼女はその声に顔を上げて煙草をくわえながら笑った。慰めてくれるの?と問うから曖昧に頷けば思い切り紫煙が吹きかけられる。「二十年早いよ、少年」 #僕のことを少年とよぶおねえさん


    青春は大体ろくでもないものだよ少年。そう言う先輩だって同年代なのにとかくこの人が流行の何かを追っている姿を見たことがない。オシャレもアイドルもゲームもそっちのけ。そう言うと、だからきっと数年後今の私はイタい黒歴史になるのさと何でもないように言う。 #僕のことを少年とよぶおねえさん


    そのまま地面に這い蹲っていれば慈悲を貰えたものを。乱暴な仕草で前髪が掴まれ徐に綺麗な顔が寄せられた。野犬は野犬らしく哀れみを引いて同情を買いなよなどと言うものだから血の混じった唾を吐きかけてやった。野犬にゃ野犬の意地がある。例え死体を晒そうと噛みつき吠えることを止めたらお終いだ。
    蝋梅bot(お題) @roubaititle『抗う野犬に明日はない』


    報酬は三万でいいか、とチーズのたっぷり乗ったピザを齧りながら男は銃を押しやった。この街では人一人の命が家電より安いらしい。じっと自分を睨みつけていた俺に何を勘違いしたのか、男は渋々三分の一欠けたピザをこちらに押しやった。よし、まずはこいつの頭を吹っ飛ばして財布の百万をいただこう。
    『チーズ』


    人混みではぐれないように手を差し出すと貴方は決まって僕の人差し指だけをそっと握る。まるで子供扱いを不貞るように恋人繋ぎを躊躇うように。大胆に奪うだけの度胸もなくて僕の掌は未だに貴方を知らない。微かな頼りない熱を放さぬよう力を込める。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『人差し指が知る貴方の熱』


    ぺたり真白いキャンバスに貼りつけたって別に名画になりはしない。けれどそこは確かに間違いなく他の誰もいない二人きりの世界だ。閉ざされて始まる前に完結し他の何も寄せつけない完璧な調和。だけど最高に楽しいと思うんだ。痛いのは一瞬だけだよ。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『世界から、僕と君だけを切り取って』


    臍を曲げて自室に引きこもる癇癪持ちだとは思っていたがこれはまた新たな嫌がらせ方法を採って来たものだ。ミミズがのたくったような癖字の置き手紙に苦笑する。でもお前が俺の傍を離れられるなんて思ってみなかったのも事実だ……偶には俺が追うか。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『家出します、探して下さい』


    私を忘れないでね。舞い落ちる薄紅の吹雪の中そう笑った君はまるでその精に浚われるようにこの世を去った。おかげで大人数でこの樹を仰ぐ気分にはなれない。季節が巡り何度始まりを告げる陽射しが訪れても僕は左隣を空けたままあの日に留まっている。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『来年の桜も君と見れたら良いのに』


    「成程、話はよく解りました」流れるような動きで茶托を差し出して彼女は僕の向かいに腰を下ろした。湯呑みからは湯気と共に芳しい煎茶の匂いが立ち上る。緊張などしていなくとも僕にはその味の良し悪しが解らないだろうけど。伏せがちだった視線は凛と真っ直ぐに僕を貫いた。「ですが、答えは否です」
    お題『煎茶』


    この敵にも守るべき人がいるかもしれない。死ねば哀しみ涙を流す相手がいるかもしれない。あの日初めて貴方を斬りたくないと思ってから誰かの命を奪えなくなった。受け止めた一太刀に己の身へ罅が刻まれたのを自覚する。斬れぬ刀は折れるより他ない。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『愛を覚えてしまった刀の末路』


    この時期布団から出るのはかなり億劫だ。無理矢理に身体を引き剥がしコントのアフロみたいに爆発した寝癖を直し朝食を作る。一人暮らしを始めてから自炊を覚えた。自分の飯は自分で用意してこそ一人前だと憧れの先輩に言われたからだ。今日は豆腐と玉葱の味噌汁。一日の始まりは飯から。いただきます。
    お題『アフロ、豆腐、布団』


    触れてもいいかと言う遠慮がちな声に頷き伸びた手はまるで燃えるように熱かった。緊張で振るえる腕が私を壊さないようおずおずと抱き締める。耳元響く早鐘が乗り移ったのか私の鼓動も早まった。熱を分けるように額に口唇を押しつけられるまでもなく。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『共鳴するように上がる熱』


    貴方を愛さなければ僕はこんな胸が裂かれるような感情を知らずにすんだのだ。そう苦し紛れに抱き締めた耳元へ囁くと氷のような微笑が返る。そうして自分を感じられたでしょう?他人と対比しなければ自己を保てないほど弱い、それが『本物の人間』よ。
    キミが映る水溜まり(お題bot) @kimiutu_bot『愛と哀とI』


    何度想いを告げても微塵も揺らぐことはなく凍えたままで僕を貫く。うざい。くどい。失せろ。可愛い口から飛び出す罵倒もまた普通なら心砕く刃になるんだろう。でもまだ僕は君から嫌いだとは聞いてない。だからいつかその-100度が熱を帯びるまで。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『絶対零度の君の視線』


    いつまで約束を果たし続けるつもりだと問えば君は困ったような笑みを浮かべた。そんな殊勝なものではないのだとただ僕があの人を忘れたくないからこうして足を運ぶだけだと言う君の目はいつも彼がいた過去を見つめている。ああ、思い出には勝てない。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『あの日が君を縛ってる』


    私を飼うと言うのなら抗いようのない逃げようのない命令で縛って下さい。否定も拒絶も出来ない枷を幾重もつけて呼吸が止まるほどの強さで跪かせて下さい。若しくは憐れみと同情でキスでもくれますか。貴方になら踏みつけられたって構いやしないんだ。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『絶対的な命令を下さい、さもなくばキスを』


    きみに情けない泣き顔を見せたくない。きみのいない世界で生きたくない。一人の空白を耐えられない。自分で作ったご飯は食べたくない。何よりきみに泣いて縋って死なないでと叫ばれたい。きみを残す罪悪感よりも虚栄を取るぼくは相変わらず下らない。
    お題bot@壊れかけメリアータ @feel_odaibot『死ぬときはきみよりも先が良い』


    恋愛における最大の御法度は最初に欲張ってがっつくことだと敬愛すべきモテ男の先輩が言っていた。長く続けるためには少しずつちょっとずつが鉄則だ、と。初めて触れた口唇にもう一度噛みつきたいのを我慢する。あんまり舐め回すと解けて消えそうだ。
    青色狂気(お題bot) @odai_mzekaki『まだ足りない まだ足りないけど 求め過ぎると無くなってしまいそうで』


    今日俺彼女にプロポーズするんだと惚気た顔で笑う男に俺は冷めたコーヒーを啜った。何人もの女を泣かせた彼も今は恋人一筋らしい。成程いいことだ。だが過去は綺麗にしとくべきだった。未だお前を恨む女からたった二十万の鉛玉のプレゼントだぜ色男。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『今、愛に生きます』


    私が死んだら焼かずにこの庭に埋めてちょうだい。生まれ変わるなら物言わぬ花がいいと笑った君を手ずから土へ還して三年の月日が経った。荒れ放題だった庭もようやく花の芽が顔を出し始め今年は綺麗に咲きそうな気配がする。花見の酒を買いに行こう。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『君を養分として花は咲く』


    現実ではどんなに頑張っても努力に結果はついて来ない。理想とは程遠い底辺で足掻いて喚いても決定した運命を覆すことは出来ない。でもここでは違う。僕は英雄で全てが思いのままだ。だから今日もまた画面上の微温湯に浸る。例え虚構と解っていても。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『電源をつけたら始まる世界』


    お前は赤が似合うなと主は閨で僕に言う。引いた紅か纏う緋か浮かぶ朱かは知らない。けれど僕の本分は愛されるための色ではない。奪うための赫だ。血風と共に駆け血雨を敵陣に降らせる鬼。誰もが恐れる死神をなおも美しいと笑う主はそれ以上の天魔だ。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『戦場で纏う赤も綺麗だろう?』


    遺体は生前よりほんの僅か軽くなると言う。それが魂の重さなどと言う輩もいるらしいがそんな戯れ言笑うより他あるまい。命を賭して戦った奴らの魂がそんなに軽くてすむものか。何かを守るために自分の全てを投げ出す覚悟がそんなに軽くてすむものか。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『釣り合わない魂の重さ』


    もう一回言ってみろと凄む相手に腰が引ける。今すぐ踵を返して逃げ出したい。こぼれそうになる悲鳴を飲み込み滲む涙と鼻血をぐいと拭って僕は睨み返した。弱くたって守りたいものくらいある。譲れない大事なものがある。昨日までの僕と同じと思うな。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『弱虫ヒーロー』


    夜道に気をつけろと嗤われて首を傾げると彼は煙管を一つ吸いつけて紫煙を吐き出した。満月は人を狂わせるだけでなく妖かしの力も増すと云う。人に紛れて暮らしている輩は普段区別が付かなくとも今夜は正体を露呈しているかも知れないよ。そう僕を見やる彼の瞳は黄金色で影の中三股の尻尾が揺れている。
    #お題アンケ https://shindanmaker.com/601337『1.こんなに月は明るいのに』


    例えどれだけ仲間がおっ死のうがこの手で裏切り者を粛正しようが俺は俺の義を貫けると信じていた。正しい道を歩めると信じていた。例えどれだけの大軍に囲まれようが戦力差があろうが負ける気がしなかった。だが今は独り嘗ての夢にしがみついている。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『その背中を預けられる人がいた』


    転んだだけなんてあからさまな嘘を信じるほど僕は馬鹿じゃない。呪いの忌み子と嫌われる僕を拾ってから貴方が嫌がらせを受けていることはそれとなく気付いている。でも僕は貴方の手をふりほどいてここを出て行く勇気もなくてそっと傷を撫でるので精一杯。ああ神様どうかこの人をこれ以上傷つけないで。
    #お題アンケ https://shindanmaker.com/601337 『2.貴方から滴る血は誰のせい?』


    こんな形で出逢わなければ歩む道が真逆でなければ俺たちはもしかしたら良き友になれたのだろうか。笑って酒を酌み交わし夢を語る仲間でいられたのだろうか。現の際で垣間見た仮初めの光景は存外悪くない。そう思いながらお前の振り下ろす刃を受ける。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『次はお前と戦わなくて良い世界で会おう』


    もっと早くに伝えれば良かったなんて後悔したところでもう遅い。本当ならすぐに謝るべきだと頭では解っていたはずなのに。明日も明後日ももっと先の日も今日と同じにやって来ると思ってたんだ。冷たい墓石の中にはどんな言葉だって届きはしないのに。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『今更すぎた「ごめん」の言葉』


    貴方のためならどんな汚れ仕事にも手を染められた。私が代わりに血に塗れ泥を被り罪を重ねて貴方が綺麗なままでいられるならば喜んでこの身も魂も差し出し捧げようと誓った。きっと私は死後永遠に罰を受け続けるだろう。けれど今貴方が満足そうに微笑んで頭を撫でてくれるならそんな苦痛も甘受出来る。
    #お題アンケ https://shindanmaker.com/601337 『3.地獄に堕ちるのは私だけ』


    彼らの人生は今後も続いて行く訳で。え?何故その話をしないのかって?お客さんエンドロールは一番華やかなところで幕引きするもんです。ハッピーエンドの後もハッピーが続くなんてことある訳がない。英雄は英雄のままいた方が夢は壊れないでしょう?
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『さて、物語は終わりますが』


    炎を噴き上げて愛機の翼がへし折れる。すれ違いざま撃ち抜かれたのだ。そうでなくとも数多の被弾は体躯を貫き装甲を剥いでエンジンから黒煙が上がっている。思えばずっと無茶に付き合わせて来た相棒だ。最期まで苦労をかけるが敵艦までよろしく頼む。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『戦場の鉄くずと果てる』


    見送りに来てくれないなんて何て冷たい恋人なんだろうと貴方は私を恨むのかも知れない。でもそれが言葉を口に出来ない私のせめてもの抵抗だって解って欲しいの。生きて帰ることが恥なんて死に行くことを誉れにしろなんて言えるはずがない。例え結ばれずとも良かった。貴方が生きて笑ってさえくれれば。
    #お題アンケ https://shindanmaker.com/601337 『2.行かないで』


    ちょっとくすぐったそうに照れ隠しで。或いは宥めるように諭すように低音で。時に厳しく時に甘く。多分他のどんな言葉より投げつけられた数の多いいろんな色の「馬鹿」は上手く自分の気持ちを表現出来ない君なりの好意だと言うのはちゃんと解ってる。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『君の馬鹿は愛してると同義』


    命に代えても守ると誓った大事な人がいた。けれどそんな戯言を成すには俺は余りに幼く余りに弱かった。目の前で彼女を失った感触を今でも時折夢に見る。けれどお前は「俺のためってんなら死なずに生きろ」そう笑う眼差しを今度こそ奪われたくない。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『守れなかった約束があった』


    別に叶わなくていいの。初めからそんな無謀本気で願ってなんかいない。けれどあの時、私に優しく笑いかけてくれた貴方の幸せを祈るくらいは許されるでしょう?禁忌を破って海に身を投げ溶け出す意識の中で告げる。隣の女は貴方を殺そうとしていると。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『貴方の為に泡となりたい』


    思わず抱き締めてしまった肩は思っていたより随分と華奢で、これ以上少しでも力を込めると粉々に壊れてしまいそうな気がした。色素の薄い髪の合間から日焼けしていない項が目に飛び込んで来て赤く染まったその色に君が抵抗しない理由を知った。胸が潰れそうだ。その苦しさが伝われと口唇を押し付ける。
    #お題アンケ
    https://shindanmaker.com/601337 『2.幸せすぎて苦しいよ』


    今までどんな女に好きだと言われても小指の先すら興味がなかった。迫られるままに身体を重ねても気持ちよくなれなかった。それなのにアンタは一瞬で俺の心に滑り込んでいつまでも居座って事ある毎に掻き乱す。男で年上で見込みなんてまるでないのに。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『どうしてアンタなんだ』


    一年なんてあっと言う間だ。今の俺が主に仕えられるのも今日で最期。消えることが怖くない訳じゃないけどたくさん思い出を貰った。たくさん愛して貰った。だから悔いはない。主は何も知らず俺に愛を囁いてくれる。どうか明日も別の俺にそう告げて。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『次の俺も愛してね』


    よもやこの事件の裏で糸を引いていたのが僕だなんて君は気付きもしないだろう。最初から最後まで哀れな狂言回しのように翻弄され訳の解らぬままに被せられた罪を否定することも出来ず君は明日処刑される。今まで立派に僕の友を演じてくれてありがとう。初めて会ったあの日からずっと大嫌いだったよ。
    #お題アンケ
    https://shindanmaker.com/601337 『2.終焉の舞台で踊る愚者』


    本当はいつまでもこうして君と隣り合いながら下らない話題に花を咲かせていられたらどんなにいいだろう。他愛のない明日には忘れてしまうような薄っぺらな言葉の応酬でいいんだ。君の声を一秒でも長く聞いていたいためにこっそり一つ前の角を曲がる。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『遠回りするくらいが丁度いい』


    待ってても気付きゃしねえよ、ガツンと行ってオトコを見せろ。なんて外野はいつでも好き勝手言う訳で、けれどそれは言われた通りで彼女は僕の気持ちなんてこれっぽっちも知りはしない。でも僕は君の隣にいれる現状に満足しているんだ。例え友達でも。
    喉元にカッターお題配布bot @nodokiri『現状維持のアフタヌーン』


    誕生日、クリスマス、新年、その他イベントエトセトラ。貴方はいつも最高級のプレゼントをくれる。一体幾つ指輪がネックレスがドレスが私の元へ届けられただろう。来ないのは貴方自身だけ。ねえお飾りの婚約者に割く時間はほんの少しもないのかしら?
    イトシイヒトヘ(お題bot) @ZelP_t『100万本の薔薇よりも愛の言葉が欲しい』


    近頃皺が増えたわと恥ずかしがるように笑う君は確かに女の子の顔をしている。きっと僕の他にこの表情を知る者はいない。人の一生は短い。僕にとってはほんの僅かな時間でも君にはそうじゃない。でも出逢った頃と変わらない笑顔を僕はいつまでも愛す。
    イトシイヒトヘ(お題bot) @ZelP_t『おばあちゃんになっても君を想うよ』
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