歳を重ねる、と言う概念は忘れてしまったわ。そう嗤いながら彼女は灯火に手を翳す。大好きな服が似合わなくなるなら死にたいもの、と豪奢なロリヰタと共に燃え盛る。やがて燻る灰の中からゆっくりと翼を広げて立ち上がったのは、確かに不死蝶だった。その禍々しくも儚き美しさに魅せられた瞬間である。
    お題bot*(@0daib0t)『不死蝶、灯火、ロリヰタ』


    君には死んでもらうことになった、いつもと変わらぬ口調、変わらぬ表情で告げられた言葉に、俺もなるほどそうかといつもと同じに煙草をくわえた。丑三つ刻で人通りもなし。こんな時刻にこんな場所へ無防備に来る奴が愚かなのだと、知らぬ貴方でもあるまいに。舐められたものだと撃鉄を起こし、嗤う。
    黄泉yomiお題bot(@underworld_odai)『午前2時リバーサイドにて』


    何一つ取りこぼしたくはないし、誰かに拾わせるつもりもないから。君が漏らす微かな声も、丸ごと飲み込むみたいに口唇を重ねる。息が出来ない、って涙目で睨まれることすら快感で、ねえもうこのまま俺の下で息絶えてよ、なんて馬鹿なことすら思ってしまう。この腕の檻にいつまでも囚われていて欲しい。
    お題bot@烏合(@bot_crowd)『嬌声を残さず喰らえ』


    ああ、あいつは最低のクソヤローでどうしようもないさ。だからってあんな殺され方をしていいって話にはならない。借りた金は返さないし酒癖も女遊びも酷い。息をするように物をちょろまかすし、嘘つきで小心者のくせに横柄で、度胸もないのに喧嘩を売る。迷惑かけられたことはあってもかけたことは……
    きみとわたしと(お題bot)(@kimito_odai)『あれ? いいとこなんてどこにもなかった』


    思い出を語り始める奴にはロクなのがいない、ってのは相場が決まっている。テメーに都合よく脚色された経験から学ぶことなんざ、ただの一つもねえよ。なあおい、肝心なのは今これからだ。解ったらその懐に呑んでるものを出しな。下らない過去の感傷にくれてやるものは、鉛玉しか持ち合わせてねえんだ。
    1番星にくちづけを(お題bot)(@firststarxxx)『昔話に用はない』


    後悔したことがない、と言ったら嘘になる。特別であることは、誇らしいと同時に疎外感を齎すものだ。あれは駄目これは駄目、もっとちゃんと相応しい言動を、決まりを制限を掲げられる度叫び出しそうになる。私だって他のみんなみたいに、学校通っておしゃれして放課後ショッピングしたかったのに、と。
    青色狂気(お題bot)(@odai_mzekaki)『「普通の子に、なりたかったなあ…」』
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